Eat a bird,bitch! 映画、音楽、現実逃避
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test JS 20130318
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鳥居みゆきの単独ライブ、狂宴封鎖的世界「再生」@草月ホール2010.7.10
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先日7月9・10日におこなわれた鳥居みゆきの単独ライブ「狂宴封鎖的世界 再生」。ビジュアル系バンドのライブタイトルっぽいのはさておき、生鳥居初体験の自分は、2日目の公演にドキドキしながら草月ホールへと向かったのでした。予想以上に女性ファンが多く、全体的に黒めの服装がデフォルトっぽい印象。男性の年齢層は幅広くて白い紙袋上等って感じのコアっぽい人からオサレなアート系までさまざま。
架空の結婚披露宴を下敷きにした、ある不遇な女性の壮大なストーリー。単発のコントが続くお笑いライブではなく、緻密な芝居をしっかり一本見せてくれた感じです。 開場時に配られた新郎新婦のプロフィールカードと出会い系サービスのポケットティッシュ、グッズ販売でゲットしたマグカップ等、本公演の世界観をより強固にする小道具のセンスも冴えてます。以下、グッズの写真やネタバレも交えて感想をつらつらと書いてゆきます。 冒頭、出会い系サイトの宣伝トラックに轢かれた瀕死の花嫁が主人公という時点で、すでに他所じゃお目にかかれない舞台だなと実感。どこか血生臭さがベースに漂っている空気感の中で、インモラルなネタが概ね独白形式でどんどんと進行していく。2時間しゃべりっぱなしで、長台詞の完成度も半端ではないわけで、相当な意気込みが伝わってきました。あと、演技面での表情もそれは達者で、木村カエラのようなポップさを出したかと思えば、奥菜恵のような小悪魔さ、檀れいチックな薄幸なたたずまいなんかへも臨機応変でスイッチしていた気がします。 映像・余興コーナーも自然にインサートできたのは、結婚式というフォーマットならでは。お馴染み「マサコ」らしき人物から贈られたビデオメッセージが結果的に殺人の記録ビデオになっていたり、路上で声をかけられ謝礼に釣られていかがわしいビデオを撮影されてしまうくだりも、非常に計算されていたなと。 ゴミ屋敷の住人側の心情を「My Favorite things」の替え歌で歌いあげるミュージカル的なシーンは正直意外ながらも面白い試みだったし、フィジカルな演出で食人ネタを扱うカニバリズム体操も秀逸の出来。生ライブでないと観ることができない彼女の中の色々な引き出しをご開帳してくれたのは嬉しい限り。実は辛辣な社会風刺になってるんだけど、シュールでエキセントリックな小ネタを散りばめることで受け手のロジックを瞬間的に麻痺させて「ただそこにある笑い」として昇華させてしまう、そんな高度な手法に磨きがかかってます。 マルっと強引にまとめてしまうと、生と死、その周辺にあるドロっとした生理的な部分を惜しげもなく晒しつつも、ウェット過ぎないようウマくサジ加減していたな、と。全編通してきっちりウケていたので、少なくともこの場に居合わせた列席者(観客)は抵抗なく受け入れていただろうけど、やっぱり彼女はオーディエンスを選ぶ女性芸人だってことが身にしみた次第。そんな稀有な存在と同じ空間を共有できたのは、大収穫でした。 マグカップのデザインは、劇中でも肝となった心電図。残りわずかですーの売り子の一声で思わず買ってしまった2500円のペア。さて、カミさんになんて説明しようか。。 あと、あまり本ライブの内容に直接関係のないことだけど、ネットの技術やら通信デバイスの進化によって情報摂取の利便性は上がり続ける世の中だからこそ、このような2時間一本勝負な体験の価値は相対的にますます上がっていくんだろうと思います。そんな気持ちになることが多いのですよ、最近。
「41歳の童貞男がサラ・マーシャルを一発命中、気分はス―パーバッド」(仮)
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来ましたよ、今年一番の馬鹿コメディ。その題名からして志の低さが伺えますな。オリジナルタイトルは、「The 41-Year-Old Virgin Who Knocked Up Sarah Marshall and Felt Superbad About It」。そのまま邦題を無理くり付けるとすれば「41歳の童貞男がサラ・マーシャルを孕ませ、ス―パーバッドな気分」みたいな。タイトルの時点ですでに「出オチ」になってますが、要するに、00年代後半から業界を席巻しているコメディ映画監督ジャド・アパトー一派のヒット作を下敷きにしたパロディー作品です。
■タイトルで引用されている元ネタ: 「The 40-year-old virgin (40歳の童貞男)」 「knocked up(無ケーカクの命中男/ノックトアップ)」 「Forgetting Sarah Marshall(寝取られ男のラブ♂バカンス)」 「Super bad(スーパーバッド 童貞ウォーズ)」 タイトルと予告編だけである意味お腹一杯ではありますが、放っておけないですね。 非モテなボンクラ男子(おっさん、青年、高校生)を主人公にした、ある種のジャンルムービーがアメリカには脈々と存在してきました。2000年代後半から飛ぶ鳥を落とす勢いのジャド・アパトー一派が得意とするジャンルです。そして、別の路線でパロディ映画というジャンルも細々と作られ続けている(ジム・エイブラハムズ&ザッカー兄弟とか、懐かしいですね)。個人的に大好きな両ジャンルが融合するって時点で、微笑ましいのです。 本来であればこの手合いに寛容なはずの米国の地ですらDVDスル―だったようですし、内容は推して知るべしってことかもしれませんが、まずは馬鹿コメディ好きとしては早くdvd入手しちゃいたいです。もしくは iTunes US で買ってしまおうか。。日本には間違っても上陸しません、よね? JUGEMテーマ:エンターテイメント
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